七十五の分類

釈尊の死んだ後、仏教はその理論面で大きな進歩があり、具舎論の五位七十五法の分類が出てきました。
この世のあらゆる現象や出来事はすべてこの75の法のなかにおさまり、おさまらないものはこの世にあり得ないという世のことわりのことです。


規範としての教えと、この世界を構成する要素。


  無為法。作為や因縁のない象(かたち)
  虚空無為 何もない空間。
  択滅無為 智慧によって煩悩から離れる(涅槃のこと)
  非択滅無為 煩悩の原因がないために煩悩がない。


 

有為法


作為や因縁のあるもの、こと、象(かたち)。


色法 物体。五根とは、感覚器官。


   耳根(聴覚)
   眼根(視覚)
   鼻根(嗅覚)
   舌根(味覚)
   身根(触覚)



五境


感覚を通じて知るもの。


   声境(聞こえるもの)
   色境(見えるもの)
   香境(におうもの)
   味境(味を通じて知る)
   触境(触って知るもの)
   無表色(有るけれども感じられないもの。



心法


こころそのもの。


 心所有法==こころから出たものごと
 大地法・・・識に伴い起こる心の作用。

   受(感受)
   想(表象)
   思(思考)
   触(接触)
   欲(欲求)
   慧(弁別)
   念(記憶)
                             
   作為(配慮)
   勝解(しょうげ・充分な理解)
   三摩地(さんまじ・こころの集中)


           

大善地法


善意を伴う心の作用。


   信(誠実)
   勤(勤労)
   捨(こだわらない)
   慚(ざん・りっしんべんに車、斤。自己反省)
                             
   愧(き・りっしんべんに鬼、
     他人に対して自分のしたことを恥じる)
   無貪(むどん・むさぼらない)
                             
   無瞋(むしん・目へんに旧字の真。おこらないこと)
   不害(こわさない)
   軽安(きばらない) 
                             
   不放逸(気ままなやり放題をしない)



大不善地法


善意を伴わない心の作用。


   無慚(反省しない)
   無愧(恥知らず)



小煩悩地法


悪い心を伴う心の作用。



   忿(ふん・憤り)
   覆(ふく・過ちや間違いを隠す)
   慳(けん・りっしんべんに堅。ケチ)
                             
   嫉(しつ・ねたみ)
   悩(頑迷)
   害(悪意)
   恨(恨み)
   諂(へつらい)
   誑(きょう・騙す、誑かす)                 
   驕(おごり)



大煩悩地法


悪い行いを伴う心の作用。


   痴(ち・理性を失った強引な愛着)
   放逸(やりたい放題)
   懈怠(りっしんべんに解、怠。なまける)
                             
   不信(不誠実)
   恨沈(こんちん・よく考えない)
   掉挙(ちょうこ・不真面目でふざけていい加減)



大定地法


その他の心の作用。


   尋(じん・迷い)
   伺(し・きむずかしい)
   貪(むさぼり)
   愼(しん・怒り)
   慢(まん・油断)
                             
   疑(ぎ・疑い)
   悪作(あくさ・後悔)
   睡眠(眠り)



心不相応行法


心の作用だけでないもの。


   生(発生)
   住(存続)
   異(変化)
   滅(消滅)
   得(得る)
   不得(得られない)
   同文(同じく揃う要因)
                             
   命根(生命力)
   名身(名称・単語)
   句身(文章)
   文身(文字)
   無想定(無想による禅定)
                             
   無想果(無想定によって得られる成果)
   滅尽定(六識を滅する禅定)
[PR]
by polestar01 | 2005-05-22 18:41 | 仏教・資料
<< 四人の役割と観音禅院 須菩提祖師 >>